教員紹介

岡田 昌也(おかだ まさや)
准教授,博士(情報学)

2004年京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻博士後期課程修了,博士(情報学).国際電気通信基礎技術研究所(ATR)専任研究員,静岡大学 助教・講師・准教授を経て,現在,九州大学共創学部・准教授.実世界コンピューティング,グループウェア,CSCL,ラーニングアナリティクス,位置情報の研究に従事.電子情報通信学会,情報処理学会,人工知能学会,ACM各会員.


学生さんへのメッセージ

計算アルゴリズムの開発や計算機のネットワーク化によって,高い情報処理能力を実現することは,人工知能研究の目標です.しかし,「計算機や人工知能による自動的な情報処理や推論が,人間の情報処理能力を凌駕してしまい,その結果として,人の仕事や選択の意志が,機械に置き換えられてしまうのではないか」という危惧が出始めています.実際に,いくつかの領域では,人が行っていた情報処理を機械で置き換えることが,現実になりつつあります.

社会や技術の変化が激しい中でも,基本的に,人は,「自分の運命を他人に託すのではなく,自分で決めるという自律性を守りたい」[西田2013]のだと思います.これは,人の最も基本的な思いの1つ(ヒューマニティ)ではないかと思います.

「長い人生において,自分で考え,自分の道を決め,その判断に責任を持つ」ためには,また,「機械が出せない価値を自ら創出する」ためには,高い専門性と実行力が必要だと感じます.学生には,そのような力を習得するための基本的なトレーニングを,研究という活動を通してしてほしいと思っています.また,学生には,時代を超えて価値のあるものを身につけて欲しいと思っており,学問を通して未知のことを探究する姿勢は,その数少ないものの1つであろうと考えています.

重要な点として,実行力を備えるためには,「信念をもって,続ける」という姿勢が不可欠であると思っています.何かを「続ける」よりも,何かを「諦める」ことの方がはるかにたやすく,また,何かを諦めるための言い訳はいくらでもできるし,いくらでも作れます. また,努力が常に報われるわけではないので,報われるかどうかが分からない努力を続けることは,相当に大変なことです. ただし,たとえそうであっても,それでも,なお,目標と意思をもって行動し続けられるか否かが,人の本質的な力なのだろうと考えています.


[西田2013]西田豊明:人工知能とは(2),人工知能学会誌,28(2),326-335,2013.


趣味

自然散策
美術品の鑑賞などは私にセンスがなくて理解できないので,むしろ,大自然に触れる方が好きです.雪深いロッキー山脈のふもとで,降るような星空の下で,馬そりにのったのは良い思い出です.富士山のふもとでキャンプをしたことも,今となってはいい思い出です.
筆記用具
装飾ではなく機能美に優れたもの(モンブランの万年筆146など.10数年前,博士号取得のお祝いに,古い友人からお贈りいただいたものですが,何度か修理しながらずっと使っています.書くときに思考が妨げられることがない良い道具だと思っています.).
紅茶
特に,フレーバードティー.シャンパン,スパークリングワインの香りの付いたものなど.
和菓子
アウトドア料理
野外でピザをこねてダッチオーブンで焼いたり,ローストビーフを焼くなど.自家製パンを焼いて,自家製ハンバーグを挟んでハンバーガーを作ったりするのも楽しいですね.(よく考えると,生地をこねているのは妻と子供なので,私は焼いているだけで実は何もたいしたことはしていないのですが,とはいえ,火加減はかなり難しい)

研究室の場所

九州大学・伊都キャンパス・センター5号館(下記の地図の55番の建物)
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/38753/2020ito_jp.pdf
バス停「ビッグオレンジ」を降りてすぐ.


連絡先

〒819-0395 福岡県福岡市西区元岡744
国立大学法人 九州大学 共創学部
岡田 昌也
(メール)okada [アットマーク] kyoso [ドット] kyushu-u [ドット] ac [ドット] jp